住友重機械イオンテクノロジー株式会社

世界最先端を切り拓くイオン注入装置メーカー

西条市

製造業

住友重機械イオンテクノロジー株式会社

企業紹介
新工場稼働
事業紹介
成長支援

事業所は愛媛にありながらフィールドは世界

　約１３０年前に、愛媛県新居浜市の別子銅山で使用する機械の製作・修理のために創業した、住友重機械工業。住友の事業精神である「営業の要旨」を経営の根幹に置きながら、事業・技術を広げ、時代のニーズに合わせ変化を続けている。そのグループ会社である、住友重機械イオンテクノロジーは、１９８３年霊峰石鎚山の麓の愛媛県西条市にて、米国企業との合弁会社として誕生した（現在は１００％住友重機械出資の子会社）。
　住友重機械イオンテクノロジーは、半導体製造の工程において、シリコンウエハーにイオンを打ち込んで素子の電気特性を作り込む「イオン注入装置」を専門で開発・製造している。最先端の半導体デバイスの製造に対応した「高電流イオン注入装置」「中電流イオン注入装置」「高エネルギーイオン注入装置」という、3機種を網羅して製造していることは大きな特長だ。
　パソコン・携帯電話・生活家電など、日常生活において必要不可欠な電気製品の中に搭載されている半導体。IOT化や電動化、自動化といった時代の流れを受け、半導体業界は国内外ともに競争が激しい分野でもあり、常に性能の向上が求められている。
　住友重機械イオンテクノロジーは、日本における半導体製造用イオン注入装置のメーカーとして、高度な技術力が求められるイオン注入技術のさらなる技術向上を目指し、機械学習アルゴリズムなどの先端技術も積極的に取り入れている。日本のデファクトスタンダードを世界のデファクトスタンダードとするために、愛媛県西条市に事業所を置きながら、さらなる高精度・高品質な装置の提供のため、世界を相手に日々挑戦を続けている。

イオン注入装置は発生するイオンビームの量とエネルギーによって3機種に加え、３機種の性能を網羅したAll-in-One型装置を製造。
休憩室にはそれぞれテーマが設けられている。写真は新棟内のリフレッシュルーム。壁面には燧灘の海が広がる。

新工場稼働

斬新な休憩室で働きやすい環境を

　2022年10月、既存工場の隣に新工場が完成。デジタル化や脱炭素・省エネなど、グリーン化の加速を背景に中長期的な需要拡大傾向を見込み、総事業費約110億円をかけて建設された。コンセプトは①「High Capacity」顧客の急速な生産計画変更にも対応可能な生産ベイ、②「One Stroke」部品の入荷から装置の出荷まで一筆書きで無駄のない動線、③「Keep Moving」自動化で生産が動き続ける、という３つ。生産性を高め、既存工場と合わせた年間生産能力は従来の２倍になった。
　新工場では部品の受入検査からはじまり、製品の組立や製品出荷前の性能検査の実施などを行っている。工場内には、300人収容可能な食堂、燧灘や石鎚山といった地元をテーマにしたリフレッシュルームも備える。室内にはソファやベンチ、ある部屋にはヤシの木のディスプレイなど、会社の休憩室のイメージを覆すインテリアがならぶ。業務のためのスペースと雰囲気をガラリと変えることで、自然と心がリラックスできる環境を整えた。社員同士のコミュニケーションの活性を促し、気分を変えて仕事に取り組めるようにすることで、新しいアイディアの創出につなげることが目的。工夫が凝らされたリフレッシュルームは社員に好評だ。
　歴史ある企業グループにありながら、斬新なアイディアも取り入れる懐の深さ。両輪を兼ね備える柔軟さがあるからこそ、住友重機械イオンテクノロジーは、世界で戦えるのかもしれない。

　2022年10月、既存工場の隣に新工場が完成。デジタル化や脱炭素・省エネなど、グリーン化の加速を背景に中長期的な需要拡大傾向を見込み、総事業費約110億円をかけて建設された。コンセプトは①「High Capacity」顧客の急速な生産計画変更にも対応可能な生産ベイ、②「One Stroke」部品の入荷から装置の出荷まで一筆書きで無駄のない動線、③「Keep Moving」自動化で生産が動き続ける、という３つ。生産性を高め、既存工場と合わせた年間生産能力は従来の２倍になった。　新工場では部品の受入検査か
部品ストックを効率よく管理・入出庫可能な高速立体自動倉庫。部品をコンテナ単位で収納し、高層ラックで高い収納力を確保。
食堂ではバランスのとれた定食などを提供。ドリンクやデザートを販売する売店も併設。グループでのミーティングなどもしやすいボックス席も備える。

事業内容

01

装置全体の設計を担う
エンジニア集団開発部

　イオン注入装置専門メーカーの要。物理、機械、電気、情報、科学など、さまざまな分野を専門とするメンバーが集まり、商品企画に基づいた新装置の開発、装置開発に必要な基礎技術の開発、リリース済み装置の顧客要求による改善開発などを行う。
02

約10万点の部品を
組み立てる製造部

　組み立てから客先での立ち上げまでを担当。自動ロボットなど最新技術を導入しながら、生産性を高めている。引き渡し前には、電流・電圧チェック、真空漏れチェック、ウェハ搬送ロボット調整、イオンビーム調整、危険予知機能動作確認などのテストを実施。
03

国内外に拠点を構える
カスタマーサポート部

　定期点検、オーバーホール、部品販売、性能向上のための改造、故障修理など、イオン注入装置の客先引渡後の手厚いアフターサービスを提供する。サービスエンジニアとして、高い顧客満足度を維持することがミッション。会社の先陣をきって、DXを推進。

成長支援

導入3ヵ年教育

入社3年で「自ら行動できる、自立した企業人」を育てる教育制度。3年目には論文を作成し、事業トップや先輩・後輩社員に発表する。
専門技術者教育

「専門技術教育・一般コース」、「専門技術教育・選抜コース」など、キャリア年数に合わせ、段階的に技術レベルアップできる制度。
オープンカレッジ

「対人スキル」「テーマ別スキル」「事業戦略/意思決定スキル」を高めるために設けられた各種講座を受講できる仕組み。